改築★模型部屋

ここはKOTOBUKIが作った模型を紹介するコーナーです。
艦これの影響で、現在製作しているのは艦船模型がメインです。






護衛です!!

護衛

模型完成記念で海防艦娘「鵜来」描きました!

大きい絵はpixivにアップしました>pixivページへ



鵜来1

未完成で長年放置していた、ピットロードの1/700「鵜来」が完成しました。
元々学生時代から「未完成病」が酷くて、作りかけて直ぐに飽きてしまう
悪癖があったのです。艦これの影響で復活した艦船模型製作でも、次々と
未完成キットが積み上がる始末。「このままではいかん!」ってことで
今ある未完成模型を完成させてしまう計画。その第一弾が「鵜来」なのです。



<海防艦「鵜来」について>===============================

マイナーな艦種なので簡単に説明します。詳しく知りたい方はwiki等で見てください。
海防艦は日本海軍の護衛専用の小艦艇です。大体1000トン以下の排水量で航続距離は長いです。
武装は高角砲、機銃、爆雷で「対空・対潜」に特化しています。魚雷は積んでいません。
鵜来型は試行錯誤の結果に生まれた海防艦の決定版で、非常に生存率の高い艦艇でした。
生産性と性能を両立し、ブロック工法を日本で初めて採用した、造船史に残る名艦です。
戦後は海上保安庁に移管し、巡視船「さつま」として活躍しました。

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鵜来2

この当時の未完成模型、勢揃い!一番上の「DEあぶくま」なんて、
既に行方不明…。ピットロードのキットの成型色が白いのは、
すごい違和感がありますね。なにか意図があるのかなぁ…。




鵜来3

ディテールアップ中の鵜来。素組みで半完成状態で
放置されていたために弄れる部分は限られています。
金色のボートダビットはエッチングパーツではなく
真鍮線を曲げて作りました。すごい面倒でした。
労力を考えれば「ナノドレッド」買うほうが
遥かに簡単に精密な出来栄えになりますよ!




鵜来4

キットパーツのカッターと内火艇です。軽く手を加えています。
どちらも6m型なので、市販のグレードアップパーツはありません。
カッターのオールを自作してみましたが、意外と簡単に出来ます。




鵜来5

艦橋の横に取り付ける救命浮輪です。
作り方は、赤いリード線の被覆を抜いて
それを輪切りにして着色して完成です。

と…、書くのは簡単ですが、直径が1mm
くらいなので、米粒に字を書く感覚です。




鵜来6

塗装中の様子です。ご覧のように“カマボコ板”に両面テープで
固定しています。粘着が後で綺麗に剥がれなくて泣きました!
現在主流の「ナットを仕込む」という発想が無かった時代の出来事でした。




鵜来7

待望の「ハンドピース&コンプレッサー」を購入!!
塗装後の記念撮影です。ちなみに一番左の「白露」は
筆塗りです。昔は筆塗りに絶対の自信があったのですが
エアブラシを使うと、そんな自信は消し飛びました。
ディテールが消えずにクッキリ!素晴らしい仕上がりです。




鵜来8

一応、この画像から今回の作業の最終完成状態です。
今回行ったのは、細部仕上げ、張り線、スミ入れ、
汚し塗装です。汚しに関しては、まだ試行錯誤ですね。




鵜来9

これが海防艦の一番かっこいいアングルでしょうか。
ピットロードの1/700鵜来は細部に問題もありますが
全体では精密で雰囲気のある傑作キットだと思います。
今回は素組みでしたが、機銃や電探をグレードアップ
パーツに交換すれば、もっと良くなると思います。




鵜来10

今回は甲板のリノリウム色を塗っていません。
これは塗装前に組み立ててしまったからです。(マスキングできないので)
一時期、大戦末期はリノリウムは防火対策の為に剥がされていた
と言われていましたが、現在は「張られていた説」が有力だそうです。
確かに甲板に何も無いのは不自然だし、滑って転倒するかもしれません。
ただ、生産の工数削減の為に張っていない艦もあったかもしれません。




鵜来11

後甲板は16基の三式投射機が鎮座する爆雷スペースです。
鵜来型海防艦は、日本海軍最強の爆雷兵装を誇っていました。
ただ、キットのパーツでは爆雷投射機はすべてモールドで
表現されていて、残念ながらあまり立体感はありません。
とはいえ、爆雷投射機×16基を自作するような
時間も根性も無いので弄らないのが得策でしょう。




鵜来12

艦橋付近のアップ。実物の写真と比べても、なかなか雰囲気があります。
窓枠や手すりなど手を加えれば、もっと良くなるでしょう。
舷灯はキットのパーツには付いてなかったので自作しました。
やっつけ作業でしたが良い感じになって大満足です。




鵜来13

甲板の空きスペースに、ダメコンの木材を置いてみました。
このような小物を置くと「戦っているフネ」の印象があります。
ちなみに材料は爪楊枝を割って作りました。巻いてるのは銅線。




鵜来14

張り線は伸ばしランナーです。どうしても黒色が欲しかったので、
倉庫からF-117を引っ張り出して、ランナーだけもぎ取りました。(無残!)
実はメタルリギングも買ったのですが、ランナーの方が使い勝手が良くて…。




鵜来15
鵜来16

フジミの「白露」とツーショット。駆逐艦としては小柄な白露型と比べても、
海防艦はこんなに小さいんです。丙型、丁型はもっと小さいのですが…。
こんな小艦艇で外洋に出て敵と戦ったなんて、本当にご苦労様!って言いたいですね。







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